北海道ツーリングレポート 2001夏


期間:2001/6/30〜2001/7/13

走行距離:2800km



6月30日(土)

朝の4時半に家を出て大洗港へ。道が空いていたこともあり、6:15には到着。
7時までに来て下さいとか書いてあった割に、船への乗り込みは8時スギかららしい。
暇だ、ということで近くにあったコンビニで買い物をしようとしたのだが、
ここでアクシデント発生。

買ったものをザックに詰めようと荷物を外した途端、荷掛けのゴムロープが弾けて
荷止めの金具が左目直撃・・・10秒ほど目を押さえてうずくまったものの、
麻痺した目で視力を確認した後、速攻でコンビニの店員に氷をもらい
以後溶けきるまで冷却。 何とか事無きを得る。

フェリーに乗り込み。シーズン前とは言え、土曜である為かライダーは50人を数える。

フェリー内はヒマ。船内を見て回っても30分もかからず。
海を眺めるなんてのは5分もしないうちに飽きるしね。
ちなみに2等寝台は牢獄の寝台もかくやという酷いありさま。汚いし壊れているし。
ここはメシも高いし、もっと食えるものを買っておくべきだった。ちと後悔。
結局、昼間から酒飲んで寝る。

起きては、みんなの本棚においてあったうしおととらをざーっと通し読み。
その後は時間潰しに買っておいた、ゲームボーイのスターオーシャンをプレイ。
(タイトル失念して実物引っ張り出したら、電源入りっぱなしだった・・・)
明け方までプレイ。いや、寝台対面のやつのイビキが酷くってね。
今まで聞いた中で最悪。イビキで殺気を覚えたのはこれが始めてだよ。


7月1日(日)

苫小牧着。「例によって」雨。
雨宿りしつつ、天気予報を教えてもらうべく実家と(活動時間を思い出して)
ASHさにTEL。 ・・・天気予報だと曇りですか? 今?
(厚く垂れ込めた雲と、勢いが収まらぬ雨をじっとみる)
結局、雨中を強行突破し、ロイホで2時間ほど雨宿り。

雨は止む気配を見せず。仕方なく雨の中を(天気予報を信じ)札幌方面に向かう。
支笏湖のあたりで雨が止む。雨霞にけぶる支笏湖は神秘的な美しさ。ほう・・・
と道端にバイクを止めようとしたら、泥で滑り危うく転倒するところでしたわ。
ここの道、雨で道が滑るんだよね。危ない危ない。

すっかり天気も回復。浜益で昼飯。うに丼を食す。(゜Д゜)ウマー
2500円は高すぎ(個人的感覚)だが、ネタとしても避けては通れぬ道。

今日の宿は初山別天文台横のキャンプ場。うむ、見晴らしも素晴らしい。
テントを組み立て就寝。・・・夜中、寒くて目が覚める。てぇかやヴぁいす。
北海道を舐めていたか・・・いろいろ着込んでシュラフの中に。今度は大丈夫らしい。
朝暑くて6時に目が覚めたが、2度寝(藁
8時スギに起きる。他のライダーは軒並み出立した後。まぁ、のんびり行くさ。


7月2日(月)

オロロンラインを北上。爽快で快適な道が続く。 昼ごろには稚内に到着。
立ち寄ったコンビニでジャンプとか立ち読み。良い時代になったもんだ。

昨日のキャンプで足りなかったものを、デパートや日用品雑貨店で購入。
デパート内のランチコーナー(ダイエーとかにあるような)で
まずいラーメンをもそもそと食す。 ついでに地図とにらめっこ。
宗谷岬を回って南下していくのはいいが、丁度良い泊まる場所あるかな・・・
携帯電話の電池も切れてしまったし、どこかで充電しなければ。
ネット環境のある所ないかな・・・。

結局稚内のライダーハウスに宿を取り、ネット環境のあるインターネット喫茶を
探してようやく発見、ここに書き込む、というのが現在の状況。


7月3日(火)

雨の中、ライダーハウスみどり湯を出立。
宗谷岬をまわるも、冷たい雨と暗く立ち込めた雲の下では何の感慨もなし。
さぁ、次行こう、次。 完全にイベントクリアモードに突入。

雨、雨、雨・・・手袋が夏用ということもアリ、手がかじかむ事多数。
そのたびにコンビニでお茶を買って手を温める。

途中、日の出温泉ホテル(オホーツク温泉)に入ってリフレッシュする。
はぁ、生き返るね。
しかし走り出した途端、濡れた手袋と靴下のおかげですぐに冷える。

網走をぐるぐる回りつつ(迷いつつ)、やっと目的の宿『ライダーハウス夕日の家』 に到着。
例によってそのとき雨はやんでいた。 んで、今日はじめてまともな飯を食べる。
ハァ、この労力と危険度を考えれば日の出温泉ホテルに泊まっておくべきだったよ。


7月4日 (水)

昼までのんびりして出立。 天気は曇り。
知床峠は雲が凄く、10メートル先が見えない状態。寒いし。
峠を越えると、その寒さに驚く。向こう側はあったかかったのに。
もともと今日はキャンプの予定だったので、 峠を下りてすぐの熊の湯隣のキャンプ場に。

・・・初日の初山別キャンプ場が良すぎたんだな、きっと。
テント用に区切られた土台に荷をおろし、テントを張る。
じめつく感じでどうにも快適とは言いがたい。

張り終わると、横のテントにいたじい様に呼ばれ、ご飯とほっけの煮物を馳走に。
同じくじい様のとこで火にあたっていた女性から シチューもいただく。あぁ、生き返る。

下の町まで買出しにGo!
安かった酒を買い込み、また今夜の寒さをしのぐためのほっかいろも購入。

熊の湯に入る。熱いね、ここの湯。
湯はいいのだが、ここにたむろしている地元のオヤジ連中がうざい。ウザすぎ。
これが悪名高い地元の熊の湯保存会とか言う連中か?
噂には聞いていたが、本当にマナー悪いな。

夜テントを出てトイレに向かうと、目の前に鹿がいてびっくり。
おまけに狐が残飯をあさっていたりして。


7月5日(木)

雨が振り出す前に、と朝早くにキャンプ場を出たものの、
すぐに雨につかまる。

もう雨中行軍はイヤだぁーーーーっ!!
ということで、標津にて早々に(朝7時半)ピットイン。
コンビニで紹介されたところなのだが、旅館なりた屋というところ。

結局この日は、1日中ゲームボーイのスターオーシャンをプレイして終る。


7月6日(金)

今日も雨だったため、そのまま連泊。 蝦夷梅雨につかまったか、やれやれ。
せっかくの北海道旅行なのに、 その大半が雨ではなぁ。寒いし。

なんたって真冬と同じ格好ではしっているからな、マジで。 今日も気温11℃とかいっているし。
関東の熱さがうらやましい・・・いや、本当にね。 手がかじかみながら走るのはイヤや


7月7日 (土)

ネット環境を求めて釧路までかっ飛ばす。
釧路にて2時間ほど迷ってやっとネット可能な漫画喫茶を発見。
ふぅ、今後旅するときは、ネットができる軽い端末がほしいね。

さて、この後どうしようかね(現在15時半)
どっちに行くか、どこに泊まるか。久しぶりに天気がいいんだよな。
今なんか晴れているし(ホロリ)

結局、釧路を回り、摩周湖の方まで足を伸ばす。
大体18時を回ったあたりで到着。
お、ちょうど目の前にキャンプ場がありますな、見てみるか。

ふむ、芝生はきれいでテントを張る横までバイクを持ってこれるのか、
んじゃ、ここにしようかね。(設営)

そういや、今日釧路で生まれて初めて美人の婦警さんってのを見たよ。
本当にいたんだね(笑


7月8日(日)

早朝の摩周湖を見るべく、朝4時に起床。
トイレに行く時、ふと横の看板に目がとまる・・・4k?
さ、さぁ、とっとと荷物をまとめて出発しよう。
可及的速やかに。俺は何も見なかったし、知らなかった。以上

摩周湖に到着。霧が出ていませんな。これが摩周湖か・・・
蒼鋼の鏡面がごとき湖面は、風でわずかに波が立っているものの、
神秘的な静謐さをたたえています。
その第一展望台で、ストーブに火を起こしカップラーメンを作り食す。
ふぅ、目的の一つを達成。

そのまま和琴半島の和琴温泉へ。
まだ朝早いので、じいさましかいませんな。いそいそと入る。
ずわちゃーーーーっ!!
熱い、熱いス、マジで。
熊の湯よりもはるかに熱い。
出たり入ったりを繰り返して熱さに耐性をつけた後、じっくりと入湯。
くはぁーーー、冷たくなった指先、足先までじんじんと暖まります。

さて、次は知床のカムイワッカだな、と思ったら、また雨です。 また!?
天気運の悪さもここに極まれりってとこか。
ずぶ濡れになりながら、目に付いた知床博物館に避難。
ほうほう、面白いなぁ。
動物の剥製関係が充実していてイイ!
鹿の角はこんなに重いのかー。鈍器だね。
熊の爪はこんなに鋭いのかー。ワンパンチで人が死ねます。
2,5mまで大きくなる海亀か・・・(乗りたいなぁ)

雨が小降りになったときを見計らって、雨中特攻。
ウトロまで一気に走る。翌日をにらみ、そこのライダーハウスで泊まる事に。

町を出歩く。カニの安い店ないかな。
蟹卸店でいい店を聞いたら「うち」と言われたので、ここで食う事に。
3000円が2000円になり、さらにしま海老2匹とビール1本がおまけに。
うぅ、どうもです、おっちゃん。
でも蟹用のタレは欲しかったよ。生姜があれば・・・。
あとマヨネーズを勧めるのもチョット。
あぁ、無いからってわざわざ買いに行かなくっても・・・
確かに美味かったけどね。でももったいねぇっす。蟹が

ちなみに、ここのライダーハウスは大外れ。素泊まり800円はいい。普通だ。
ただ、敷布団200円、掛け布団200円、枕200円ってなによ?
シャワーも3分100円とかたわけたこといってるし。寒いし暗いし無駄に広いし。
逝ってよし。潰れてまえ


7月9日 (月)

4時半に目を覚まし、カムイワッカへ。
砂利道はイヤやーーっ。 前日までの雨でぬかるんでて最低。
そんな感じでガタガタとかなり長いダートを走り、何とか到着。
沢が始まってるところで服脱いでサンダルとタオル一丁で上っていきます。

大失敗。寒いス&ヌルいす。お湯が。何より遠いす。湯のあったかいところが。
後で知ったのだが、先週の大雨で普段は熱い湯がヌルまってるとの事。ぐはぁあ。
ぬるい湯に漬かった後、来た道を下っていきます。
寒いお。風邪ひくお。ちうか鼻水が止まらないお。

ガタガタダートを今度はさっさと走破し、次は神の子池へ。
こっちもダートか。でもさっきに比べれば楽なもん。
神秘の池を堪能し、次は裏摩周へゴゥ。
完全にイベントクリアモードに入ってますな。さっさと行こう、さっさと。

裏摩周、今回は結構霧が出ています。湖の一部しか見えない。
ここで会ったライダーの兄ちゃんからからまつの湯の位置を聞き(イベント発生)
道がてら寄ってみることに。

からまつの湯に到着。良い・・・うむ、良いな、この湯は。
露天だし、湯がきれいだし、湯温が高いし、奥まったところにあって人が少ないし、
何より横を流れる川から水を汲んで温度を調節するという野趣たっぷりなギミック が好い。
うーーー、温まるねぇ。温いカムイワッカ逝ってよし。からまつの湯マンセー(ふぅ)

んで、そっから一気に釧路まで走破して今書き込んでるところす。
そろそろ残り日数が気になり始めてきたとこ。あとどこ回るかな。
とりあえず富良野は見て回らねばならんし・・・
あ、帰りのフェリーのキップも買わんとイカンな。

結局釧路のライダーハウス北友荘に泊まる事とする。
神の子池でライダーから聞いたのだが、ここはライダーが多く集まるそうなので、
情報収集も兼ねてね。たまには人が多いところにも泊まりたいのよ。

で、一緒に泊まったライダー達(6人いた)からいろいろ面白い話を聴く。
「熊がどうした、男を見せちゃル」といってカムイワッカでキャンプして
ヒグマに食われたライダーの話とか(藁


7月10日(火)

釧路

帯広

襟裳岬→海鮮丼(゚д゚)ウマー

富良野

本日走行距離は530kmなり。うぅ、カラダがバキバキに張ってるわ。

今日は以前から行こう行こうと思っていたライダーハウス『クレッセ』に。
途中電話して空きを確認し、到着。うわ、まだ新しいログハウスだ。

荷物をコテージ(かなり新しい)に放り込んだ後、受付のために家人が住んでいるログハウスに
ドア開けて入っていくと、でっけー物体が足元にとっこんできてじゃれ付いてきます。しかも2匹。
ハスキー犬(名はマックスとクレッセ)でした。う〜む、鼻息荒く唇嘗められると怖いす。

にしても、この環境いいなぁ。ログハウスでハスキー犬を飼うかぁ。
真新しいログハウスの居間でここの主人や他の客と一緒に飯を食う。
その足元で寝そべるでっかい犬2匹。右隅にあるパソコン一式がまた良い感じで。
最高の環境だよ、ここってば。

夜、外の自販機へ。
ミヤマクワガタがたくさんいる〜!!
ノコギリクワガタやコクワガタなんてしょぼいのはいないぜー。
よくみりゃオオクワガタも1匹いやがる・・・凄いぜ北海道。


7月11日(水)

体が痛い。予報だと天気も悪い(雨)だし・・・。
てわけで、午後2時までぐでぐでと。
雨降らないなぁ。持ち直したか?

てわけで、軽く旭川までラーメンを食いにゴゥ

旭川の『まつ田』という店でとろチャーシュー麺を注文。
ぐわぁ、美味い。え? チャーシューお土産で売っているんですか?
・・・あぁ、要冷蔵なのね(しょぼーん)

宿への帰り道、書店で笹本祐一のARIEL17巻を購入。

さて、後の旅はキャンプをしない予定なので、荷物を家に送ったのだが、
その費用4000円弱。後々考えるに付け、様様な面で重複してポカやってる。
安くする手段はあったし、こんな送り方をしなくてもよかった・・・反省

夜、ここの主人と午前3時過ぎまで飲みつついろんな話をする。


7月12日(木)

連泊していたクレッセを出て、とりあえず苫小牧まで。
途中で例によって雨にぶつかる。予想はしていたがね(ため息)

とりあえず苫小牧まで着いて、さて、と考えた。

一応この後は函館方面を回って旅を終わらせる予定だったのだが、
この雨だ。ホテル代もかさむ。あっちって見る場所そんなにあったか?
何よりも明日も雨だ

(tel)

「すみません、今夜の苫小牧発、大洗行きのフェリーなんですが、
2等、バイク1台で空きってありますか?」

時間つぶしの合間に、中古のCD屋で真女神転生のアルバム購入。


7月13日(金)

というわけで、今は船上の人。フェリーがヘンなゆれ方をするお陰で、
わけのわからん大地震にあう夢を見たよ。縁起でもねぇ。

まぁ何だ、この帰りのフェリーは行きに比べるとはるかにマシだわ。綺麗だし。
ちなみにこちらのフェリーの本棚は、拳児全巻とかドラゴンボールのベジータ、フリーザ編、
さらには朝日ソノラマの小説、青の騎士ベルゼルガ物語シリーズが全巻揃っていたりと
かなり謎なラインナップ。無論、俺的には大歓迎。

(気分を切り替えるべく甲板に出る)あぁ、久しぶりに青空を見たって気がする。
北海道で見たかったなぁ、こんな青空をさー

ぐでぐでと持て余した時間を非効率に消化して、ようやく19時半に大洗に到着。
やっぱ暑いわ。こんなジャケットとパンツはいてられねェってば。
(ライダージャケットとゴアパンから、Tシャツ&綿パンに着替え)

コンビニに立ち寄り、向こうで見られなかった雑誌をまとめて立ち読み。
さらにモスで飯を食ったりして、結局家に帰還したのは22時過ぎ。
帰って靴を脱ぐまでが旅行ってね。
まぁ、相当に天気運は悪かったものの、無事に帰ってこれただけでも良しとするべきなのか?

とりあえず、これで北海道ツーリングはおしまい。
明日からいつもどおりの生活が再開される、というわけだが・・・
それはそれで良いものなんだけどね。


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